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塩屋11代目のひとり言

諸味蔵のジャッキアップ

2016年3月7日 ブログ, 今日の出来事, 塩屋にあるちょっと古いもの

諸味蔵改修工事・・。
ジャッキアップでございます。

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最大20cmほど浮かせて・・。
土台を直して、柱を継ぎ足し・・。
・・・・・。

お外からみると・・。

ジャッキアップ前。
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ジャッキアップ後
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屋根のラインと右端の窓にご注目。
水平になっているのが一目瞭然・・。
土壁の亀裂もふさがりました。

ということで・・。
土台直して、壁塗り替え、腰板も全部付けて・・
この際、徹底的に直したれ・・。
ものすごい大工事になりつつある今日この頃・・。

味噌・醤油を醸しつつ・・。
老朽化した蔵を直し続ける塩屋醸造でございマス。

蔵戸の鍵

2016年3月5日 ブログ, 塩屋にあるちょっと古いもの

須坂の町のひな祭り・・。
開催中でございます。

本年は「醤油蔵」・・
3月中に別イベントにて使用予定につき、
5年前まで飾っていた「お茶の間」に展示中でございます。

ご覧になりたい方、店員にお声がけくださいませ。

ということで・・。
蔵の中・・お雛様の近くにしまっておいた、「蔵戸の鍵」もせっかくだから、蔵出し・・。

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これでも、一部デス。
色んな形があって面白いですよね・・。
ヨメが一生懸命お雛様を並べている傍らで・・。
私はカギをみてモエモエ・・すっかり邪魔モノ扱いでございました。

ちなみに・・。
この中の数点は現役で使用されておりマス。

 

 

諸味蔵改修工事

2016年2月28日 ブログ, 塩屋からのお知らせ, 塩屋にあるちょっと古いもの

諸味蔵の改修工事でございます。

土壁の下部を取って・・
柱と土台を確認したところ・・。

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あ~ぁ・・柱、全滅。

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隣にある柿の木の根っこが、土壁にも伸びて・・。
完全に周りの土と一体化しておりました。

ということで・・。
ちょっと直すつもりが・・。
大工事になってしまいそうデス。

近々、お馴染みの「曳き屋」金田工業所さんに、
蔵のジャッキアップをしていただく予定。

日程が決まり次第、当ブログでご案内いたします。
ご興味のアル方、是非ご覧ください。

 

桶の底板いりませんか?

2016年2月20日 ブログ

お国の登録有形文化財に指定されている・・諸味蔵。
南西の角っこが傷んでおりました・・。

そのうち直さないと・・と思っていたのですが・・。
昨日、裏通りから遠めに見て・・「ん゛?」

現場を確認して・・「あ゛!」
土壁におもいっきりクラックが・・。

諸味蔵

屋根も右肩下がり・・。

ということで・・。
仕込みの最盛期を前に、緊急補修工事でございます。

いつも大変お世話になっているご近所の「曳き屋」、
金田工業所さんに柱を揚げていただき土台を補修するのですが・・。

内部が・・。

 諸味蔵内部

大桶が邪魔で・・作業不可・・。

移動させるには・・
上部の作業台をすべて撤去する大工事になりますので・・
南西の隅にある大桶を一本を、やむなく解体・・。

蔵の為に犠牲になってくれる大桶君・・
せめて古材として活用していただければ・・と思う訳でございます。

つきましては(前置きが、かなり長くなりましたが・・)
どなたか、つかいませんか?

底板はかなりお勧めデス。
底板

こちらは、今回の大桶と同サイズの底板。
塩屋の醤油蔵でテーブル代わりデス。

直径1.7M、厚さ10CM
サンダーで磨いてあります。

ということで、あらためて・・。
桶の底板いりませんか?
無料です。ただし、直接引き取りに来ていただける方に限ります。
注意点
そのⅠ 重いです。
塩屋ではオトナ3人がかりで移動させました・・。
そのⅡ 醤油がしみ込んでいます。
独特の匂いがあります。
梅雨時・・黒いモノ(しみ込んだお醤油)が染み出して       くるコトがあると思います。
そのⅢ ご自身で磨いてください。
現状渡しです。
長年の使用により、表面に凹凸、毛羽立ちがあります。
洗浄も含めて、ご自身でお願いします。

以上、ご興味のある方は塩屋までご連絡くださいませ。

蔵の落書き

2016年2月13日 ブログ, 塩屋にあるちょっと古いもの

穀物を保存していた穀蔵・・。
昔は麻袋に入った大豆が何段にも積み上げられておりました。
幼かった私はよじ登って、よく遊びましたね・・。

現在は主に包装資材の倉庫に使われておりましたが・・。
梁も他の蔵に比べて、超ご立派・・。もったいないので近々公開予定でございます。

穀蔵入り口

 穀蔵の入り口デス。

 穀蔵落書き

扉枠の上部を見ると・・何やら落書き・・・。

よくお客様に・・
アチコチの豪壮な蔵を書画骨董に例えると、塩屋の蔵は古民具・・道具としての蔵ですよ・・
・・と、ご説明する訳ですが・・。
どうやら・・計算用紙としても使われていたようです。
搬入出する大豆の重量を計算してたのでしょうか・・。

蔵を使って計算していた当時の職人さんも・・
平成になって国の登録有形文化財になるとは思ってもみなかったんでしょうね・・・。

まあ・・名残ってコトで・・そのまま残しておこうと思う訳でございます。

 

蔵の温度

2016年2月7日 ブログ

昨年の夏からはじまっていた信州大学さんの調査・・。
「天然醸造に用いられている味噌蔵の温熱環境に関する研究」「須坂町並みキャンパス」発表会にて調査報告されました・・。

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外気温と室温、品温・・。塩屋の敷地にある7箇所に温湿度計を設置。30分おきにデーターログ・・。

当たり前すぎて、やっているようで、ヤッテいなかったコト・・
要するに半年間、塩屋アチコチの温度をはかっていた訳でございす。

製麹(せいきく)作業(麹を作る作業)中は室温、品温・・。
かなりシビアに管理しておりますが・・。

米麹、大豆とお塩の混合後、熟成中は基本的に室温管理はいたしません・・。天然醸造ですからネ・・。

土壁の味噌蔵と木桶で熟成させるのが美味しさの秘訣・・
・・とご見学の皆様にご説明申し上げておりますが・。

なぜ、おいしくなるのか?

職人が手を加えるのは混合して桶にいれるまでです。
その後は、麹菌君、酵母ちゃん、乳酸菌さん他、微生物が活動して美味しいお味噌に変えてくれます。
この蔵の木桶の中は夏は涼しくて、一年を通して極端な温度変化がありません。
麹菌君達も人間様と同じイキモノです。
皆さんも暑いお部屋でいい仕事ができますか?
朝涼しくて、夕方西日が当たって急に暑くなる・・
疲れませんか?

四季の移り変わりを伝えつつ・・
一日の温度変化を抑えてくれる・・。
味噌蔵は微生物さん達が居心地のいい環境、
ストレスなく、いい仕事をしてくれます。
彼らがいい仕事をしてくれたお味噌は・・美味しい・・。

こんな感じで工場見学の小学生に説明しておりました。

歴代の職人達が蔵の中で感じていたコト、経験的に知っていたコト。

今回の調査で数値化されて結構うれしかった訳であります。
信州大学の皆さん、ありがとうございました。

調査結果は上記のリンクにて近々アップされるかと存じます。
是非、ごらんください。

新年一発目の仕込

2016年1月28日 こんな感じで造ってます, ブログ

今朝・・車の温度計はー6度・・。
塩屋のお池も全面結氷でございます。
(金魚ちゃん達・・大丈夫かな?)

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窓ガラスも氷つく中・・

各種メンテナンス終了につき、
本年最初の仕込み作業・・。

毎年のコトながら・・。
色んな意味で身が引き締まりマス。

今年も醸すゾー
ということで・・本年もよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

改名許可書

2016年1月27日 ひとり言, ブログ, 塩屋にあるちょっと古いもの

上原家は代々「吉之助」を襲名しておりました。

改名許可書

大正14年「改名許可書」
上原菅太郎 吉之助ト改名ノ件許可ス・・・。

戦死した爺さん、襲名前に亡くなった父親・・。
要するに、この時改名した曽祖父以来途絶えておりました・・。

私もかなりイイ歳になってきまして・・
いつまで生きれるか分かりません・・・ということで・・。

名乗ってみようかな・・と・・ふと思った訳でございます。

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名刺・・。

顧問弁護士さん曰く、代々襲名している事実、
おまけにこの様な書類が残っていれば裁判所も改名の許可を出す可能性が高いようですが・・。

戸籍変えちゃうと・・
土地・建物の登記、銀行・証券会社の口座等々・・。
変えるのが面倒くさ過ぎるということで・。

通称・・でいこうかな・・と、とりあえず名刺だけ作ってみました。

ちなみに・・。
私の名前は「太郎」・・

当時存命だった曽祖父の初ひ孫・・
曽祖父が自分の襲名前の「菅太郎」にすると頑として言い張ったんだそうで・・。
男の子は「ひろし」、「たかし」、「とおる」・・。
女の子は「けいこ」、「ようこ」、「ひろこ」・・・・。
・・・全盛の時代に「菅太郎」・・・。

抵抗していた父親もあきらめて・・、
届出期限ギリギリに市役所へ・・。

当用漢字表に「菅」の文字が無かったので不許可。
(現在は使えマス)
そのまま一字取って、「太郎」・・・。

単純ですが、結構複雑な事情で付けられた名前な訳でございます。

「上原吉之助」・・・。
本名との使い分けの詳細は未定デス。

映画「アルビノの木」

2016年1月19日 ブログ, 塩屋からのお知らせ, 塩屋にあるちょっと古いもの

須坂がメインロケ地の映画「アルビノの木」・・・。

来月2月開催の、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016にて700本以上の国内外映画の中から選ばれ、ワールドプレミア上映されます。

須坂の豊かな自然を描いた映像世界が映画関係者の皆さんに高く評価されているんだそうで・・。

東京都内・長野市内の映画館を皮切りに、全国劇場公開が予定されております。

ちなみに、私は出演しておりませんが・・・。
冒頭の狩猟シーンは塩屋の山林・・・。
塩屋の古いモノ達・・ストーブ、鍋、釜、ナタ・・。
小道具として随所に登場・・・。

皆様も是非ご覧ください・・。

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