ご見学の皆様には「味噌蔵」、「醤油蔵」をご案内しております。
それぞれの見所・・。
「味噌蔵」は大桶が立ち並ぶ様子・・・。
「醤油蔵」は明治時代から使っている醤油の圧搾機(搾り機)・・・。
醤油蔵、ご案内の口上としては・・。
「正面のモノが今でも現役、明治の搾り機、ねじ式の手押しジャッキで搾りマス。右手にあるのが新しい・・と言いましても昭和30年代のモノですが(笑い)、油圧で搾る圧搾機・・二台を使い分けております・・・。」
設備投資をしない(できない?)ことを勝手に自分で笑って、自虐的にご説明している訳でございます。
必然的に、明治の搾り機がメインの扱いになっておりますが・・・。
昨日お見えのお客様・・・。
昭和30年代の方がお目当てでございました・・・。
(昭和30年代のホウです・・。)
「長野県の伝統産業と産業遺産を訪ねて」をテーマに、県下各地をご視察・・・日本機械学会の皆様でいらっしゃいました・・。
「蓄力機も見たいんですが・・。」
確かにコンクリートブロックを重石とした蓄力機を使った圧搾機デス・・。
見るポイントが余りにもマニアックで驚いていると・・。
産業考古学会の論文・・・。
平成18年に須坂で開催された「産業考古学会全国大会」の味噌蔵ご見学で・・ご本人曰く、「偶然、発見!」だそうで・・。
その後、論文にして学会で発表いただいた様でございます。
当時、応対した先代・・なにも言わずにアノ世に逝ってしまいましたので・・。ワタクシ・・何にも知りませんでした。大変失礼いたしました・・。
蓄力機・・・。
現役で使われているコレ・・極めて珍しいんだそうで・・。
工学博士だけでなく、それぞれ名誉教授や校長という肩書きをお持ちの皆様が・・。興味津々でニコニコ・・というか・・モエモエ・・(笑)。大変喜んでいただきました・・・。
あまりに絶賛されるので・・。
言いづらくなった事が・・。
老朽化につき、新しい圧搾機を導入予定だった訳であります・・。
見積もり取って、資金繰り済・・・。詳細を煮詰めて、年明けには発注しようと思っておりました。
このタイミングで・・この様なご見学・・。
先祖が残せ・・と言っている様な気がして・・。
どうやら・・このメーカーさん今でもご健在・・。
補修の可否とパーツの有無・・安全性が確保できるのであれば・・残そうかな・・・と思う今日この頃・・。
蓄力機・・未だに原理を理解しておりません・・・。