ブログにてお知らせした「曳き家」・・。
沢山のギャラリーと取材のカメラが回る中、
無事10mほど移動完了でございます。
「蔵の重みを感じてください・・」
親方のご好意で、手動のウインチを巻かせていただきました。
昔習った、動滑車と組み合わせ滑車・・。
感触としては、急坂で自転車のギヤを一番軽くしてこぐ感じ?
ひたすら回して・・ジワジワ近づいてくる訳であります。
2mくらい曳かせていただいたのですが、
慣れてくると・・
ちょっと重くなった?
枕木の継ぎ目だよ!・・。
ん・・?なんか変・・
コロがずれた・・・ちょっと止めて!・・。
そのつど・・。
四隅をかためる職人さんから声がかかる訳で・・。
親方が電動ではなく、手動ウインチにこだわる理由がちょっとわかりました・・。
で・・。
「蔵の重み」・・。
職人さん曰く、推定70トンだそうですが・・。
蔵そのもの、物理的な重さよりも・・。
蔵を建てた施主さん、職人さん、この蔵を買った私の先祖の思い。
実際に生活していた方、近所の方の思い出・・。
色んなモノを乗せて動かしたのですね。
ヤッテル最中は必死でしたけどね・・。
一日を振り返って、「重み」の意味をシミジミ感じたわけでございます。解体しないでよかった・・・。
作業完了後。
ご近所の老夫婦がすっとんできて、曰く・・。
「太郎ちゃん。曳き家したの?ビックリしたわよ・・」
確かに・・。
今朝まであった、何十年と見慣れた居間からの風景・・。
昼飯食べて・・フッとみたら、変わってた・・・。
そりゃあ、驚くわな・・・(笑い)